原信夫とシャープスアンドフラッツ
NOBUO HARA with SHARPS AND FLATS
2021年6月21日 原信夫さんが亡くなられました。(94歳)
ありがとう、そしてさようなら、原信夫さん、シャープスアンドフラッツ.
本邦最高のビッグバンド。2008年から2009年にかけて
ラスト・コンサートを全国で開催、栄光の歴史にピリオドを打った。
#&♭の歴史はそのまま戦後日本ジャズ・軽音楽の歴史
[原信夫とシャープスアンドフラッツ 栄光の軌跡] 5枚組CDが
日本コロムビアより発売されました。GES-33281〜5
原さんが亡くなられる前に企画され、発売される予定でしたが
残念ながら追悼CDとなってしまいました。
VOL1.スタンダードジャズ@
VOL.2スタンダードジャズA
VOL.3モダンジャズ
VOL.4スクリーンミュージック
VOL.5日本の音楽
監修:瀬川昌久
解説:長門竜也
日本コロムビアから発売されたシャープの音源からピックアップされて
収録されています。今回初めてCD化された音源もあります。
これを聞いてじっくり原信夫さんを忍ぼうではありませんか。
発売は通信販売のみだそうです。詳しくは日本コロムビアのHPをご覧ください。
ニューハードと並び、日本を代表するビッグバンドである。
横浜の進駐軍クラブに出演していた「ムーンライト」バンドが前身で19
51年に発足。当時のビッグバンドはほとんど既成ストック・アレンジを
使用していたが、リーダー原信夫はいち早く、守安祥太郎が書いたバップ
のスペシャルアレンジメントを使用し、ダンスバンドから、コンサート鑑
賞バンドへの脱皮に成功した。初期の頃から編曲の重要性に重きを置き、
山屋清や前田憲男ら当時新進の優れたアレンジャーを起用しモダンでスイ
ング感溢れる時流にあった演奏を行ってきた。以来今日まで厳しい練習、
リーダー原信夫の優れた洞察力、統率力、堅実なバンド経営により日本の
トップ・ビッグバンドに君臨している。ジャズはもちろん、歌謡曲の伴奏、
ナイトクラブなどでも絶対に手を抜かない演奏姿勢でビッグバンドの戦
国時代であった60年代末頃まで一般大衆からも圧倒的な支持を得、人気
・実力共にシャープの独走時代であった。結成以来フリー・ジャズ以外、
すべてのスタイルの演奏を行い、レコード会社各社に、自己名義、共演も
合わせて膨大なレコーデイングがある。その長い歴史の中でもジャズ・オ
ーケストラとしての活動が最も充実していた時期は65年〜71年頃まで
であろうか。59年NHK交響楽団との共演、67年には、日本のジャズ
バンドで(コンボを含む)初めて米ニューポート・ジャズ・フェスティバル
に出演。大いに自信をつけた。
68年には全日本ジャズフェスティバルを成功させ、第二期日本ジャズ黄
金時代のきっかけをつくることになった。69年にはトップ・アレンジャ
ー、オリバー・ネルソンを招聘しコンサート、LPを制作。この頃は、バン
ド歴代でも最もモダンなオトを出していた時代。80年代以降も、スタン
ダードを中心に再び強力にスイングしている。リードトランペッターの森
川周三は結成初期に入団し、シャープが誇る強力なブラスアンサンブルを
ひっぱってきた大功労者だったが2006年3月死去された。
2008年11月から2009年にかけて最後の全国規模のコンサート・
ツアーを開始、その栄光の歴史にピリオドを打った。
ラスト・メンバー
原信夫,佐藤達哉(ts),猪目慎一,大山日出男(as),森川信幸(bs)
岩見淳三(g),西直樹(p),佐瀬正(b),稲垣貴庸(ds)
青氏名は各HPにリンクしています
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Special thanks for
T.Kadomatsu
#&♭の名マネージャーとして活躍された門松孝氏に年表の監修をしていただきました。
この場を借りて改めて御礼を申し上げます。