スイング・ジャーナル・ジャズ・ワークショップ
SWING JOURNAL JAZZ WORKSHOP
営利を目的としない定期的なジャズコンサートで,選ばれたミュージシャンが自分の音楽を思い切り主張し
また実験発表する唯一の場として,スイングジャーナル誌を発行するスイングジャーナル社が主催。
68年11月22日の日野皓正コンサートを第1回にスタートした。以降69年には1回しか開催されなかった
が,70年3月からは月1回のペースでほぼ1年間開催された。
第1回 スイング・ジャーナル・ジャズ・ワークショップ
1968年11月22日 銀座ヤマハホール
出演:日野皓正クインテット,日野皓正オーケストラ
第1部:日野皓正クインテット
日野皓正(tp),村岡建(ts),鈴木宏昌(p),稲葉国光(b),日野元彦(ds)
<オールド・フアッシヨンズ><ライク・マイルス>
<ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル>
<オービット8:11>(佐藤允彦(p),荒川康男(b)加わる)を演奏。
第2部:日野皓正オーケストラ
日野皓正,羽鳥幸次,伏見哲夫(tp),鈴木弘,市浦靖(tb)
鈴木重男(as),村岡建(ts),砂原俊三(bs),杉本喜代志(g)
鈴木宏昌(p),稲葉国光(b),日野元彦(ds)
<ナイト・ドリーマー(佐藤允彦作・編曲)>
<スロバー(前田憲男作・編曲)>
日本コロムビアが実況録音,LP化
(「スイング・ジャーナル・ジャズ・ワークショップ1〜日野皓正コンサート」XMS-10016)
<ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル><ナイト・ドリーマー><スロバー>収録
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第2回 渡辺貞夫 チャーリー・パーカーに捧ぐ
1969年3月15日 銀座ヤマハホール
出演:渡辺貞夫(as),八城一夫(p),増尾好秋(g),原田政長(b),渡辺文男(ds),日野皓正(tp)
タクトが実況録音,LP化。(「SJジャズ・ワークショップ2/渡辺貞夫,Cパーカーに捧ぐ」XMS-10018)
<パーカーズ・ムード><ア・ソング・フオー・バード>
<エヴリシング・ハップンズ・トウーミー><言い出しかねて>
<オー・プリヴァーヴ この曲のみ日野皓正が加わる>
<あなたなしでは>収録
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第3回 菊地雅章+ゲーリー・ピーコック
1970年3月18日 銀座ヤマハホール
出演:菊地雅章セプテット
菊地雅章(p),菊地雅洋(elp),峰厚介(as),池田芳夫(b),村上寛,岸田恵二,(ds)
特別出演:ゲーリー・ピーコック(b)
第1部:菊地雅章(p),村上寛(ds),ゲーリー・ピーコック(b)
<マイ・バデイー><イースト・ワード><リトル・アビ><ストレート・ノーチェイサー>
<ノー・グレーター・ラブ><ワン・アップ>等が演奏された。
第2部:菊地雅章セプテット
演奏曲名不詳
第4回 サキソフォン・アドヴェンチャー
1970年4月15日 銀座ヤマハホール
出演:村岡建カルテット (村岡建ts,鈴木宏昌p,稲葉国光b,ジョージ大塚ds)
高木元輝デュオ (高木元輝ts,bcl,豊住芳三郎ds,perc)
加藤久鎮カルテット(加藤久鎮ts,ss,佐藤允彦p,荒川康男b,海老沢一博ds)
フォノグラム〜フイリップス・レコードが実況録音,LP化。
加藤久鎮カルテット <無題><オービット8:11>を演奏
高木元輝デュオ <Ergmdtic><深海>を演奏
村岡建カルテット 演奏曲名不明
フオノグラム〜フイリップス・レコードが実況録音,LP化。
(「2to10 サキソフォン・アドベンチャー」フォノグラム〜フイリップス:FX-8503)
<深海> 高木元輝(bcl),豊住芳三郎(ds,gong)
<プロット> 村岡建(ts),加藤久鎮(ss),高木元輝(bcl),鈴木宏昌(elp)
佐藤允彦(p),稲葉国光,荒川康男(b),ジョージ大塚(ds),菊地雅章(comp,arr.cond)
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第5回 TORIO by TORIO+1
1970年5月20日 銀座ヤマハホール
出演:山下洋輔トリオ (山下洋輔p,中村誠一ts,森山威男ds)
沖至トリオ (沖至tp,翠川敬基b,田中保積ds)
大野雄二トリオ (大野雄二p,水橋孝b,岡山和義ds)
笠井紀美子(vo)
沖至トリオ <空中への飛翔><水との対話>
山下洋輔トリオ <ドレ><木輪〜グガン>他1曲演奏
大野雄二トリオ <アローン・トゥゲザー><枯葉>捧ぐるは愛のみ>
<ゲット・アウト・オブ・タウン><ケニーズ・ドリーム>等を演奏
沖至トリオ+大野雄二トリオ+笠井紀美子 <ブラック・シャドゥズ・ウーマン>
<シーム・オブ・アンノウン・ピープル>
日本ビクターが実況録音,LP化。(「トリオ・バイ・トリオ・プラス・ワン」SMJX−10101〜02)
上記アローン・トウゲザー以外10曲収録
第6回 天秤座の詩=ニューハード+佐藤允彦
1970年6月17日 銀座ヤマハホール
出演:宮間利之とニューハード
宮間利之(cond)
羽鳥幸次,村田文治,藤崎邦夫,佐野健一(tp),片岡輝彦,上高政通,戸倉誠一,青木武(tb)
高見弘,中山進治(as),市原宏祐,前田章二(ts),砂原俊三(bs)
山木幸三郎(g),今城嘉信(p),国定正夫(b),田畑貞一(ds) (以上推定メンバー)
佐藤允彦(comp,arr.p)
第1部:<パースペクティヴ><エッセイ・フォー・ハード>
第2部:天秤座の詩 <Tの詩>〜<Xの詩>を演奏。
70年7月1日 日本コロムビアで天秤座の詩 <Tの詩>〜<Xの詩>をスタジオ録音。
(「天秤座の詩」NCB-7001)
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第7回 スイング!スイング!
1970年7月15日 銀座ヤマハホール
出演:西代宗良(tp),尾田悟,松本英彦(ts),北村英治(cl),増田一郎(vib),八城一夫,世良譲(p),
高柳昌行(g),原田政長(b),ジミー竹内,ジョージ川口(ds),海老原啓一郎(as),マーサ三宅(vo)
東芝が実況録音
東芝:EP-7772
●オールスター・スイング・ジャム・セッションズ
<スイート・ジョージア・ブラウン><浮気はやめた><アヴァロン>
<レディ・ハミングス・ザ・ブルース><想い出のたね><バック・トゥ・ザ・ブルース>
<フライング・ホーム>
1・2・3・6:西代 北村 世良 高柳 増田 原田 ジミー
4:海老原 松本 尾田 世良 八城 高柳 木村 ジョージ
5:マーサ 八城 原田 ジミー
7:ジャム・セッション
第8回 未踏空間=ニュージャズと前衛邦楽の接点
1970年8月19日 銀座ヤマハホール
出演:佐藤允彦(comp,arr.p),山本邦山(尺八),豊住芳三郎(perc)
須磨の嵐(桜井英顕 琴, 中谷望fl, 小島和男 琴)
第1部:佐藤允彦+桜井英顕
第2部:佐藤允彦+山本邦山+豊住芳三郎
第9回 ジャズ・ボーカル・ワークショップ
1970年9月16日 銀座ヤマハホール
出演:笠井紀美子,沢田靖司,チコ本田(vo),大野雄二トリオ, 本田竹彦トリオ
キングレコード実況録音
●ジャスト・フレンド (キング:SKK-3006)
笠井紀美子
大野雄二水橋孝小原哲次郎
<ゼア・ウイル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー><サニー>
<君にそっくり><ジャスト・イン・タイム><ワイルド・イン・ザ・ウインド>
<恋はフェニックス><ヴィウイチト><ゲット・アウト・オブ・タウン>
<グッド・ライフ><ジャスト・フレンズ>
第10回 デイス・イズ・ブルーコーツ
1970年10月21日 銀座ヤマハホール
出演:森寿男とブルーコーツ
<ウェイ・ウェイ・バック><昔はよかったね><パーディド><ムード・インディゴ>
<ブルース・ホット・サマー><レイン・ドロップ><スカボロー・フェアー>等11曲を演奏。
7月に日本ビクターでスタジオ録音。
●ハッピー・フィーリング (SMJX-10105)
森寿男,北里典彦,本木英夫,大谷義夫(tp),皆沢義一,飯田次郎,青柳善二,佐々間富雄(tb)
五十嵐明要,中込勝(as),岡村正義,佐藤圭三(ts),猿渡勇(as)
木藤義和(p),小林陽一(b),中村よしゆき(ds)
<パーディド><ノルウェイの森><ノーワン・ベイビー・バット・ユー><雨にぬれても>
<ハッピー・フィーリング><ウェイ・ウェイ・バック><ホット・サマーズ・ブルー>
<スカボロー・フェアー>収録
小川俊彦(arr),前田憲男,八木正生(comp,arr)
1970年7月9,16,22日録音
第11回 デイキシー!
1970年11月11日 銀座ヤマハホール
出演:南里文雄デキシーランド・オールスターズ
南里文雄(tp),中川武(cl),滝沢祐次(tb),大日方弘(ds), 伊藤進(p), 山下高司(b)
山本英次(p), 木田三七雄(ds)
北村英治オールスターズ
北村英治(cl),光井章夫(tp),キジ西村(tb),世良譲(p),栗田八郎(b),須永ひろし(ds)
笠井義正(cl),外山嘉雄(tp),横田昭夫(tb),室橋幸三郎(b),外山恵子(bjo)
柳沢真一(vo)
CBSソニー実況録音
●ディキシー / SJジャズ・ワークショップ11 (CBSソニー:SONP-50377)
<エンターテイナー><ディア・オールドサウスランド><メランコリー・ブルース>
<アイス・クリーム><テーマ〜ミス・ニューオルリンズ><タイガー・ラグ>
<オールド・ロッキンチェア><エイント・ミス・ヘヴン>
<セントルイス・ブルース〜テーマ><ベイビー・ウオンチュ・プリーズ・カム・ホーム>
1〜5: 笠井 外山嘉 横田 山本
室橋 外山恵
6〜9: 南里
中川 滝沢 伊藤 山下 大日方
10: 北村 光井 キジ 世良 栗田 須永 柳沢
第12回 ニュー・スター・ジャム・セッション
1970年12月16日 銀座ヤマハホール
出演:峰厚介,菊地秀行,唐木洋介,山口真文(as)
川崎りょう,直居隆雄,神谷重徳(g),本田竹彦,板橋文夫,益田幹夫(p)
荻原栄治郎,川端民生,森武人(b),渡辺文男,村上寛,本谷道夫,関根英雄,岸田恵二,ビル柿崎(ds),
大野俊三(tp),今井尚(tb)
第1部:唐木洋介グループ
川崎りょうグループ 川崎の2曲のオリジナル曲,<ステラ・バイ・スターライト>等が演奏された。
川崎りょう+神谷重徳 ギターデュオ
第2部:菊地秀行グループ 1曲目は岸田恵二と荻原栄治郎のトリオで。2曲目<フリーダム・ジャズ・
ダンス>はクインテットで演奏。
峰厚介グループ
最後に<ストレイト・ノー・チェイサー>が演奏された
第13回 マル・ウォルドロン
1971年3月2・3日 銀座ヤマハホール
出演:マル・ウォルドロン(p),菊地雅章(p),鈴木勲(b),峰厚介(as)
2日:マル1 マル・ウォルドロン(p)piano solo
マル2 マル・ウォルドロン(p)+菊地雅章(p)
マル3 マル・ウォルドロン(p)+菊地雅章(p)+鈴木勲(b)
3日:マル1 マル・ウォルドロン(p)piano solo
マル3 マル・ウォルドロン(p)+菊地雅章(p)+鈴木勲(b)
マル4 マル・ウォルドロン(p)+菊地雅章(p)+鈴木勲(b)+峰厚介(as)
日本フォノグラムが実況録音
●マル・ウォルドロン・ライブ・アルバム (日本フォノグラム〜フィリップス:FX-8513〜4)
<レフト・アローン><ストレイト・ノー・チェイサー><ライト・オン>
<ソウツ><リトル・アビ><ブラッド・アンド・ガッツ><ウイロー・ウイプ・フォー・ミー>
1・2:マル 鈴木 中村 峰
3・4:マル 鈴木 中村
5・6:マル 菊地
7:マル
第14回 即興と衝突
1971年7月3日 AM0:00 銀座ヤマハホール
出演:第1部 菊地雅章クインテット
菊地雅章(p),峰厚介(as),鈴木良雄(b),村上寛,中村よしゆき(ds)
第2部 菊地雅章+山本邦山+村上寛+ゲーリー・ピーコック 「銀界」の再演
第3部 中平穂積撮影 66年・70年ニューポートジャズフェステイバル実況フイルムの上映